サイモン&ガーファンクルのコンサートに行った。
中学二年の時、野球部で万年補欠だった私はバットをギターに持ち替え、初めて弾き語ったのが
『冬の散歩道』と『四月になれば彼女は』だった。
セピア色の伝説だったはずが、眼前で色彩を帯び動いている…
年表の上、二人の線と私のそれが辛うじて重なって本当に良かった…
『サウンド・オブ・サイレンス』のイントロが爪弾かれた時、
『明日に架ける橋』の3番、Sail on silver girl~♪とハモって入った時、目から鼻から液体が零れた。
シンプルなフォークギターの伴奏と二人のハーモニー、それだけで十分だ。
いや、余計なものの混じらない“それだけ”が最高だ。
私は描く時、出来る限り装飾や作為を廃し、剥き出しの核を焼き付けたいと思う。
必要最小限を描く1分2分のクロッキーが私にとって重要なのは、つまり必然だ。
自分でも良く分からないそういう拘りのルーツは、あの頃の譜面辺りにあるのかもしれない。
April Come She Will(四月になれば彼女は)/Simon & Garfunkel
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